Windows Server のエディションごとに使用できる仮想環境の数について解説する。
Essentialsエディションで使用できる仮想環境
Essentialsエディションで使用できるOSEは一つだけである。
通常は物理OSEを一つだけ使用する。
仮想OSEを使用すると、物理OSEが使用できなくなる。
但し、仮想OSEを一つ使用する場合、物理OSEではHyper-Vマネージャだけ使用することができる。
この場合、物理OSEは仮想環境の管理だけにしか使用できない。
つまり、仮想環境は物理OSを使用しない場合に限り使用できる。
これは現実的な使い方ではないので、Essentialsエディションを使用するときは、物理OSEを一つだけ使うのが、現実的な使い方である。
仮想環境を使うのなら、Windows Server 環境を開発環境やテスト環境に使用し、環境を「造っては壊し」、「造っては壊し」を、何度も繰り返す場合には有効かも知れない。
Standardエディションで使用できる仮想環境
Standardエディションで使用できるOSEは二つだけである。
物理OSEを使用するか仮想OSEを使用するかは自由である。
つまり、物理OSEを使用する場合は、仮想環境を一つだけ使用できる。
物理OSEを使用しない場合は、仮想環境を二つだけ使用できる。
この場合、物理OSEは仮想環境の管理のみに使用する事ができるが、他の機能は使用できない。
先に解説した「使用できるOSE数」と同じ理屈が成り立つ。
「Standardエディションで使用できる仮想環境の数」という枠組みで考えた場合、「物理OSEを使用するか否か」によって、使用できる仮想環境の数は異なる。
もし、物理OSEを使用しない(物理OSEは仮想環境の管理にのみ使用する)場合は、使用できる仮想環境の数はライセンスサーバーの数の2倍である。
(筐体 = きょうたい)
仮想環境数 = 筐体ライセンス × 2
となる。
表にすると以下のようになる。
Datacenterエディションで使用できる仮想環境
ライセンス上は、
Datacenterエディションで使用できる仮想環境の数は無制限である。
事実上、使用するサーバー機のメモリ容量とストレージ容量が上限の目安となる。
以上。
次へ続く
以上が、仮想環境の解説。
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